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うる星 やつ ら パチンコ 広島 VAIO株式会社は4月7日、Android6.0を搭載したSIMフリースマートフォン「VAIO Phone A」を発売しました。
VAIO Phone Aは、税込26,784円にもかかわらず、じゅうぶんなスペックと、アルミ削り出しで質感の高いボディがウリです。ソフトウェアは目立った特徴のないAndroid。これまでのVAIO Phoneはひと癖もふた癖もあったため、「ちゃんと使える」モデルを待っていた人も多いのではないでしょうか。
そこで、VAIO Phone Aを1週間ほど使用した感想をお伝えします。
■やっと登場の万人ウケするVAIO Phone
「VAIO」は、言わずと知れた老舗PCブランド。2014年にSONYから分離し、現在は独立した会社としてVAIO製品を販売しています。VAIOの名前がつくスマートフォンは、今回の「VAIO Phone A」が3台目です。
初代VAIO Phone(2015年)は日本通信と協業して販売。異例の「箱だけ発表」など、とことんじらされたあとに登場したモデルは、デザインやスペックにめだったところがなく、価格も高く、「日本通信に名義を貸しただけではないか」と否定的なニュアンスで語られることになりました。
2台目となるVAIO Phone Biz(2016年)は、デザインも含めオリジナルで勝負。OSにはWindows 10 Mobileが選ばれました。ドコモからも法人向け端末として発売され、一定の存在感を示しましたが、「Androidだったら… ..」と嘆いていた人も少なくありませんでした。
こうした紆余曲折を経て登場したのが今回のVAIO Phone Aです。ボディや、ハード部分はVAIO Phone Bizをほぼ流用したため、本体価格は約27,000円と、VAIO Phone Bizの約60,000円にくらべて大幅に安く、やっと出てきた万人ウケするVAIO Phoneと言っても過言ではないでしょう。
VAIO Phone Aのスペックは以下のとおりです。
OSの部分を除いて、中身はほぼVAIO Phone Bizを踏襲。CPUはSnapdragonの真ん中のクラスである「600番台」で、RAM3GB、HD解像度とじゅうぶんなスペックを備えています。価格を考えると「コスパ抜群」ではないでしょうか。
少しだけ手を加えられているのがネットワークまわりです。2枚のSIMが入る、デュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)にも対応しています。
microSIM、nanoSIMとサイズが違うことに注意する必要がありますが、4Gと3Gの待ち受けに対応しているのはうれしい点。通話・通信それぞれ優先するSIMを設定から選ぶことができます。
価格を安くおさえつつ、細かいブラッシュアップも行われているのがVAIO Phone Aの強みです。
■質感の高いハードとシンプルなソフトウェア
VAIO Phone Aを紹介するうえで外せないのは、アルミ削り出しの質実剛健なボディです。VAIOロゴが背面にしっかりと削り出されており、質感も上々。ベースモデルのVAIO Phone Bizが約6万円の価格帯だったため、ハイクオリティな仕上がりに。
一方のソフトウェアは、「素」のAndroidで、すごくシンプルです。
プリインストールアプリは本当に必要最低限のものだけです。
賛否分かれる点だと思いますが、クオリティーの低い独自実装をされるよりは潔くユーザーへカスタマイズをうながす姿勢を、個人的には評価したいと思います。
基本的には「コスパ・質感良し」でまとまりのいい点もありますが、惜しいところも何点かあります。
まずは、充電端子がmicroUSBであるところ。microUSBは広く普及していますが、ちょうどUSB Type-Cへ移行している時期なので、数年後VAIO Phone AのためだけにmicroUSBケーブルを持ち歩く可能性があり、少し不便になりそうです。また、指紋・虹彩などの「生体認証」には対応しておらず、おサイフケータイ・防水・ワンセグなどの機能も非対応。
価格を考えると妥当ではあるのですが、1台で長く使うとすると、若干不安になるかもしれません。
さらにはウリのひとつでもある、DSDSは内蔵ストレージの余裕のなさがアダとなりそうです。
VAIO Phone Aは、2枚目のSIMカードがmicroSDとトレイを共有しているため、DSDS使用時はmicroSDカードを使うことができません。また、内蔵ストレージは16GBで、実際にユーザーが使える領域は初期状態で10GBとあまり空きがありません。DSDSを取るか、ストレージ容量を取るか、悩ましい選択を迫られるでしょう。
カメラの描写も、いまどきのスマホに慣れてしまっているとイマイチに感じます。一見きれいに撮れている画像も、少し拡大すると粗が目立ちます。価格相応といえば納得はできるでしょう。
■「安曇野FINISH」で安心の品質
VAIOといえば、長野県安曇野市の本社工場で品質をしっかりとチェックして出荷する「安曇野FINISH」で知られていますが、VAIO Phone Aも安曇野FINISHで責任をもって組み立てられています。
格安スマホブームで、驚くほど安い機種も登場していますが、気になるのが品質。
はずれをひいてしまうと、いくら安くても満足しにくいものです。けれども、こうした「安曇野FINISH」というバックボーンを考えると、VAIO Phone Aのお得感が増すような気がします。
2万円代のスマホは各社が競い合っているゾーンです。その中でスペック・質感を追求するのであれば、VAIO Phone Aは真っ先に検討してもいい端末です。
この記事の執筆者
モバイルプリンス
街中で基地局を探したり、SIMを頻繁に入れ替えるため、不審者扱いされる悲しいエピソード多数。
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